パワーネットマーケティングについて

先輩に借りた、「消費社会白書2006 動き出した選択消費 すすむ生活の趣味化」にざっと目を通しています。

この本で提唱されているパワーネットマーケティングは、すごいです。
今の時代に即したマーケティングということで、過去のコトラーなどが提唱したレガシーマーケティングとの違いを明確にしてくれています。

キーワードとしては、複雑ネットワークが上げられています。
この複雑ネットワークは、マーケティングだけに用いられるものではなく、実社会ネットワークにおいても、現在研究が急速に進んでいるホットな分野だそうですが、マーケティングのエッセンスとしてこれほど今の時代にマッチしているものはないと思います。
友達を6人経由すれば世界の全人口にたどり着けるという、6次の隔たり(6 degrees)は結構有名な話でしょう。

最終的に結論づけている、「どうしたら売れるか」については、顧客至上主義にまとめてあり、「ポストモダンマーケティング」でスティーブン・ブラウンが提唱するアンチ顧客志向とは方向性が異なってしまっていますが、ちりばめられているマーケティングの要素においては、共通する部分が多々見られています。

まだ全部読んでないのですが、市場の断片化、の辺りは現在の日本の社会をよく分析しており、データも揃っているので、ちゃんと勉強しておこうと思います。
マーケティングの勉強においては、「思想」、部分と市場における傾向という「事実」の両側面が重要な気がしています。

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コメント

“パワーネットマーケティングについて” への1件のコメント

  1. takeyasのアバター
    takeyas

    自己コメント

    本の中でどの商品にも消費者に影響を与え、情報が豊富に集まるスーパースポットが存在する、という話があるのですが、WiiでいくとYoutubeがそれに当たるのでは、と思います。

    ちなみに最近この本の2007年版が出てました。
    高いですが、買おうか迷い中です。

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