以前のエントリで消費行動について勉強してみました。
この中で、「検索」という行動が、すでに消費者のライフスタイルの中にまで浸透しつつあることを非常に強く感じました。
そこで、検索とマーケティングの関係を簡単に勉強してまとめておきたいと思います。細かいマーケティング手法を学ぶ前にもっとベースとして知っておくべき、必須知識のような気がするからです。
先週末、次のNHKの番組を見ました。
NHKスペシャル
”グーグル革命”の衝撃
あなたの人生を”検索”が変える
要旨は「すべての”情報”はグーグルに集められ、集められた”情報”はいつでもどこでも、簡単に利用できるようになる」という事実に対し、グーグルが”情報”というリソースを独り占めしてしまうことの警鐘を鳴らすような番組構成となっていました。(”情報”の中には、検索履歴、位置情報や、購買履歴、までもが含まれます。)
番組の中で、アメリカのSEO対策の有名コンサルティング企業のコンサルタントが、以下のように言っていました。
「グーグルの検索結果上位15位以内に入らない企業は、Webサイトを持っている意味がない」
確かに、検索エンジンが最適な解を返せば返すほど、2ページ目以降の検索結果は、見なくなっていく気がします。なおかつ、数年前に比べてみると、格段に検索エンジンが返す結果は、求めている結果に近く、精度が上がってきているような気がします。
さて、SEOというキーワードが出てきましたが、ここからマーケティングとの関連性を見ていきましょう。
歴史のおさらい
SEO(Search Engine Optimization)という言葉自体は2002年前半ぐらいから広く登場してきた言葉のようです。言葉自体はもっと古くからあるようですが。このリンク先の記事によると、インターネットマーケティングという意味でのサイトのプロモーション活動は、1996年頃からすでに存在している、とあります。「検索上位に表示される」、ということが持つ意味は、インターネットの広がりと同時に、簡単に想像のつくことでもあったのでしょう。
<例えば、「自動車」で検索してみましょう。Yahooでは?Googleでは?どの企業が一番に表示されるでしょうか>
意外と検索エンジンによって異なる表示がされ、面白いかと思います。
さて、SEOに対してSEM(Search Engine Marketing)という言葉も生まれています。
どうやらPPC(Pay Per Click)という広告が流行りだした頃に、出てきた言葉のようです。簡単にこのキーワードが生まれた背景を見てみると、SEOだけで費用対効果が得られなくなってきた時代に、広告概念などを盛り込んだ、柔軟なマーケティングが必要であったということのようです。
SEO/SEMの歴史年表がこちらにあります。
まとめ
こちらの記事にあるように、ざっくり包含関係を示すと
SEO < SEM < インターネットマーケティング
ということになるとのことです。
最終的に「モノを売る」仕掛けを成立させるためには、検索してくる人(この人たちはすでに検索するまでに至るほどの興味を持ってやってくる)に対して、どのように上手く購買意欲をそそる情報を提示してあげるか(自分の仕掛けるサイト内の情報で)というところを考えていくのがSEMかな、という感じです。
インターネットという概念はさらに広くなるため、今回の範疇ではありませんが、イマドキのWeb2.0的な仕掛けを使ってマーケティングを展開していく、というレベルの話になってくるかと思います。
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