復職して一年が経ちました。

うつ病による休職から復帰して一年経ちました。

長かったような、短かったような。
いろいろと日々想うところはあるけれど、まず第一に、今こうして元気に生きているということに感謝したいと思います。

症状としては、ほとんどうつ病っぽい症状はなくなったように感じています。
自分ではっきり認識出来るほどに、メランコリー親和型性格なシンプルさからくる大うつ病(major depression)っていう感じなので、今後の再発予防については非常に対策しやすいパターンなんだろうなーと思います。

でも、頭でわかってても、自分の性格を創造的破壊しつづけていけるか、自己変革し続けられるか、というのは大きな課題。
知行合一の難しさってこういうことなのかな、という感じです。

あんなにも苦しくて、悩み倒したんだから、性格も変わってるでしょうと思わないでもないけれど、ある程度病的な穴から抜けだして再び冷静に客観的にとらえた感覚としては、やはり元の自分は元の自分として、病気の前の考え方、生き方を未だ抱えている部分があるという自意識はあります。
ただ、そのことをちゃんと自覚できている、ということが大切なことなのではないかと思っています。

自分というものがあるのか、あるとしてスタートするのが道徳、自分などないとしてスタートするのが宗教だそうです。
生きていく上で、自分とはなんなのか、という問いが誰しも必要で、そういう意味ではもっと宗教について学ばねばならないように思います。

病気を発症してからというもの、ずいぶんと内向きに生きてきました。
なんだか、精神の病を引き起こす社会の歪みを表しているような言葉が、とても嫌いになった時期が続きました。
例えば、「グローバリゼーション」「効率化」「生産性向上」「競争」「サバイバル」等々。

今は、だいぶ偏ったモノの考え方を、ふっと引いて客観的に見ることができるようになってきたので、これらの言葉も自分なりにのみ込むことができるようになったように思います。
これからは、ちょっとずつ外に目を向けて、生きていきたいなと感じる今日この頃です。

あ、今の自分を寛解と見るかどうかは、人により違うと思いますが、自分としては8割くらいのところまで来ているように考えています。
(ちなみに、断薬は継続中で、抗うつ薬だけでなく、睡眠薬も一切飲んでません。)

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