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FBS vol.6 CGM時代のネットマーケティング 備忘メモ

現時点で2ヶ月以上経ってしまっていますが、去る2007/4/11 にFBS vol.6 CGM時代のネットマーケティングを会社を休んで自腹で聞きにいってきました。面白そう、かつ受講料が安かったので。

そのときのメモです。

 

前刀氏のプレゼン以外はすべて音声ファイルが公開されています。

また、講演自体のメモはこちらに書いてくださっている方がおりますので、内容の説明は省き、キーポイントと感じたことのみをメモします。

 

 基調講演1

「メディアイノベーションとマーケティング」 前刀 禎明

AOLやディズニー、アップルなど過去の経歴の中でのマーケティングの実績を例に挙げながら、マーケティングの原則として変わらないことを説明されていました。

Customer Equity(Bland, Value, Retention)を戦略的に広げ、得ることが必要。

 Blandは、やっぱり○○

 Valueは、なるほど○○

 Retentionは、ずっと○○

という形で、ユーザへの訴求を組み合わせて行うことが必要というところは、今の時代でも共通して通用するとのことです。

もちろん、時代背景の変化についても触れており、ユーザの購買行動の変化(AIDMA→RSAES?)を話していました。

購買行動については以前にまとめたものがあります。

また、サービスについて、nice to have から compelling へというキーワードを出していました。

iPodヒットメーカーとしての仕掛けの話、も非常に面白かったです。

 

基調講演2

「日本にedge feeder/aggregatorは出現するか」 小川 浩

このとき紹介されていた modiphi はリリース済みで、ブログレスでfeedが飛ばせます。ただしブログレスであるため、コメントなど双方向のコミュニケーションが取れないのかもしれません。まだ使い込んでいないのでよくわかりませんが。

IT+PLUSではおおよそこの基調講演で伝えていたことが詳しくまとまって載っています。

まだまだRSSリーダーなどのツールについては、利用者が少ないため、フィード(RSS)を取り込むという行為を習慣化させることがこれから重要になってくると思います。ユーザーに習慣を植え付けるという意味では、やはり最初はユーザーエクスペリエンスを謳うマイクロソフトのVista(IE7,ガジェット)からの普及の取り組みにかかっているのではないかと思われます。googleによるFeedBurnerの買収についても話題になりましたし、フィード自体の知名度も確実に上がってきてはいると思います。サーチディバイド、のようにフィードディバイドなるものも生まれるかもしれませんね。

また、フィードとウェブのアクセス傾向をグラフにして説明されていました。フィードでは古くなるにつれ一気にアクセスが落ちていくのに対し、ウェブではフィードのアクセスが降下したころピークを迎え、その後緩やかに下っていくようなグラフです。いかにRSSのようなフィードが最新の更新情報を持っているか(新聞のような媒体としての価値を持っているか)ということをよく示せているように思いました。ここら辺の仕組みをきちんとおさえておくことの重要性を強く感じました。

 

サンブリッジの祐川京子さんの記事に書かれているとおり、非常にこのお二人ともプレゼンがお上手でした。資料自体もアニメーションがかっこよく、クリエイティブなイメージです。マックで作るとああなるんでしょうね。

 

その他間の内容は省略します。気になったのは以下。

  • マイクロソフトがgoogleのようなシンプルなインターフェースでLiveを進めており、新たな検索のインターフェースを探っている
  • 村井説人さんがFeed ViewとPage Viewの概念について触れていました。Feedのアクセス解析も存在する模様。
  • de-portalizationという言葉 

  

特別講演

「情報編集とメディア」 松岡 正剛

「フィード」が持つメディアとしての可能性について、文化や文明、メディアの成り立ち、コーヒーハウスからジャーナルが生まれた話、そのあたりから広告が生まれた話、たくさんの情報を並べ、関係性をイメージさせることで、何か新しい文化?のようなものが生まれるのではないか、というわくわくとした「期待感」を語ってくださいました。

ポイントはフィードとウェブを少し切り分けて見ること。検索エンジンからのコンテンツ探しというプロセスを踏まないフィード、について考えること、とおっしゃっています。

また、「図書街」「Hitch Haiku」といった、松岡さんの活動についても少しご紹介されていました。

松岡さんは資料付きプレゼンではなく、「語る」タイプの講演でしたが、ベースにある博識ぶりが半端でないところが見え隠れし、聞き手に言葉をイメージさせるのがものすごく上手な話し方をされていました。若干難しくてわからないところもありましたけど、発想が飛ぶ、繋がるという感じで楽しかったです。無料で講演が聴けるので、冒頭のリンクからぜひダウンロードして聴いてみることをお勧めします。

頭の中にある知をアウトプットする、という編集工学をベースとした「話し方」は非常に参考になる部分があるかと思います。一発でファンになりました。

 

前刀さんのきれいでわかりやすいプレゼンから、松岡さんの引き込まれる語りまで、全体的に非常に楽しいセミナーでした。今後もこのような有益で価格も安いセミナーには是非参加していきたいと思います。 

 

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検索とマーケティング

以前のエントリで消費行動について勉強してみました。
この中で、「検索」という行動が、すでに消費者のライフスタイルの中にまで浸透しつつあることを非常に強く感じました。

そこで、検索とマーケティングの関係を簡単に勉強してまとめておきたいと思います。細かいマーケティング手法を学ぶ前にもっとベースとして知っておくべき、必須知識のような気がするからです。

先週末、次のNHKの番組を見ました。

NHKスペシャル
”グーグル革命”の衝撃
あなたの人生を”検索”が変える

要旨は「すべての”情報”はグーグルに集められ、集められた”情報”はいつでもどこでも、簡単に利用できるようになる」という事実に対し、グーグルが”情報”というリソースを独り占めしてしまうことの警鐘を鳴らすような番組構成となっていました。(”情報”の中には、検索履歴、位置情報や、購買履歴、までもが含まれます。)

番組の中で、アメリカのSEO対策の有名コンサルティング企業のコンサルタントが、以下のように言っていました。
「グーグルの検索結果上位15位以内に入らない企業は、Webサイトを持っている意味がない」

確かに、検索エンジンが最適な解を返せば返すほど、2ページ目以降の検索結果は、見なくなっていく気がします。なおかつ、数年前に比べてみると、格段に検索エンジンが返す結果は、求めている結果に近く、精度が上がってきているような気がします。

さて、SEOというキーワードが出てきましたが、ここからマーケティングとの関連性を見ていきましょう。


歴史のおさらい

SEO(Search Engine Optimization)という言葉自体は2002年前半ぐらいから広く登場してきた言葉のようです。言葉自体はもっと古くからあるようですが。このリンク先の記事によると、インターネットマーケティングという意味でのサイトのプロモーション活動は、1996年頃からすでに存在している、とあります。「検索上位に表示される」、ということが持つ意味は、インターネットの広がりと同時に、簡単に想像のつくことでもあったのでしょう。

<例えば、「自動車」で検索してみましょう。Yahooでは?Googleでは?どの企業が一番に表示されるでしょうか>

意外と検索エンジンによって異なる表示がされ、面白いかと思います。

さて、SEOに対してSEM(Search Engine Marketing)という言葉も生まれています。
どうやらPPC(Pay Per Click)という広告が流行りだした頃に、出てきた言葉のようです。簡単にこのキーワードが生まれた背景を見てみると、SEOだけで費用対効果が得られなくなってきた時代に、広告概念などを盛り込んだ、柔軟なマーケティングが必要であったということのようです。

SEO/SEMの歴史年表がこちらにあります。


まとめ

こちらの記事にあるように、ざっくり包含関係を示すと
SEO < SEM < インターネットマーケティング
ということになるとのことです。

最終的に「モノを売る」仕掛けを成立させるためには、検索してくる人(この人たちはすでに検索するまでに至るほどの興味を持ってやってくる)に対して、どのように上手く購買意欲をそそる情報を提示してあげるか(自分の仕掛けるサイト内の情報で)というところを考えていくのがSEMかな、という感じです。

インターネットという概念はさらに広くなるため、今回の範疇ではありませんが、イマドキのWeb2.0的な仕掛けを使ってマーケティングを展開していく、というレベルの話になってくるかと思います。

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消費行動(心理)について

「モノを売る」、ための手法としてのマーケティングを考える前に、まずは「モノを買う」というプロセスについて知っておかなければなりません。つまり、買い手側の心理、を知っておく必要があるということです。

やはり、いろんな法則などが提唱されているようで、どれが正解ということはないのでしょうが、情報は多いほうがいいので、ひとまず並び立ててみましょう。

AIDMAの法則
 認知段階のAttention(注意)
 感情段階のInterest(興味、関心)、Desire(欲求)、Memory(記憶)
 行動段階のAction(行動:買う)
 アメリカのローランド・ホールという方が提唱
 ある商品を買う、までのプロセスについての仮説

AISASの法則
 Attention→Interest→Search→Action→Share(共有)
 AIDMAをベースにインターネットの概念を取り入れたもの
 電通が提唱し、商標登録もしている
 商標として登録されたのは2005年6月
 前後して似たようなモデルが多数出ている様子

AIDEESの法則
 Attention→
Interest→ Desire→Experience(経験する:買う&試す)→Enthusiasm(心酔)→Share(推奨)

 元東大のセンセエである片平秀貴氏が提唱

AISCEASの法則

 AISASの間にCE、Comparison(比較)→Examination(検討)が入ったもの
 
株式会社アンヴィコミュニケーションズが提唱2005年6月
 こういうのもブログから広まっていったのは興味深いところ

と、ざっとメジャーどころであろう心理の法則を上げてみました。
正直なところ、マーケティング研究者たちの言葉遊びの感じを受けましたが、以下に思ったことをまとめます。

やはり検索、が重要になっている。
SEOとかSEMとか流行っている理由が理解できました。
今の時代、買うと決めた後でさえ、検索してみる人は多いような気がします。

Desire(欲求)の部分はおろそかにはできない。
最初のローランド・ホールさんが提唱しているように、InterestからDesireへのプロセスは重要視すべき気がします。欲求まで顧客の心理を昇華させるためには、YoutubeやSNSなどの今流行りのツールを使うことが有効でしょうね。

最後は、価格、も重要。
価格については、Desireが薄めな顧客を掴む際に、非常に大切な要素になってくる気がします。あんまり調べませんでしたが、前回の記事で紹介した本の会社の用語集から、こんな記事が参考になりました。

以上、ざっと勉強してみましたが、モノを買う時の心理はもっと奥が深いはずです。きっと売るモノ(商品・サービス)によっても顧客心理が変わってくるはずだと考えられます。

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パワーネットマーケティングについて

先輩に借りた、「消費社会白書2006 動き出した選択消費 すすむ生活の趣味化」にざっと目を通しています。

この本で提唱されているパワーネットマーケティングは、すごいです。
今の時代に即したマーケティングということで、過去のコトラーなどが提唱したレガシーマーケティングとの違いを明確にしてくれています。

キーワードとしては、複雑ネットワークが上げられています。
この複雑ネットワークは、マーケティングだけに用いられるものではなく、実社会ネットワークにおいても、現在研究が急速に進んでいるホットな分野だそうですが、マーケティングのエッセンスとしてこれほど今の時代にマッチしているものはないと思います。
友達を6人経由すれば世界の全人口にたどり着けるという、6次の隔たり(6 degrees)は結構有名な話でしょう。

最終的に結論づけている、「どうしたら売れるか」については、顧客至上主義にまとめてあり、「ポストモダンマーケティング」でスティーブン・ブラウンが提唱するアンチ顧客志向とは方向性が異なってしまっていますが、ちりばめられているマーケティングの要素においては、共通する部分が多々見られています。

まだ全部読んでないのですが、市場の断片化、の辺りは現在の日本の社会をよく分析しており、データも揃っているので、ちゃんと勉強しておこうと思います。
マーケティングの勉強においては、「思想」、部分と市場における傾向という「事実」の両側面が重要な気がしています。

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マーケティング事始

マーケティング、と言うものに最近興味を持ち始めました。

というのも、仕事でマーケティング情報を扱っているDWHシステムを開発している関係で、マーケティングノウハウ自体についても勉強しなければなぁ、というところがスタートになっています。現在の業務に就いてからすでに半年以上経ってしまいましたが、ようやくシステム開発というものについて慣れてきたので、マーケティング自体に時間をかける余裕が出てきた、というのが今このエントリを書いている現在の状況です。

全くの素人からのスタートですが、3日坊主を避けるためにも、こうやってブログとして勉強したものを残していこう、という試みであります。

とりあえず会社の先輩からコトラーの「マーケティングコンセプト」、スティーブン・ブラウンの「ポストモダンマーケティング」を借りたので、ざっと眺めながら日々マーケティングとは?の疑問を一つずつ解消していくつもりです。

マーケティング事始、としてマーケティングとは何か?というところを記しておきます。
スティーブン・ブラウンは著書の中で次のように語っています。

「マーケティングの究極的目的は、消費者にモノを売ることです。それ以上でもそれ以下でもありません。」

これが一番自分の中ではしっくりきました。
というわけで、マーケティングの定義についてはいろいろあるみたいですが、この目的を達成するためのあれこれなどについて少しずつ勉強していくつもりです。