うつ病を患って(3ヶ月経過)

うつ病を患って(3ヶ月経過)うつ病で会社を休み始めて3ヶ月が経とうとしている。

これは、当初の診断書で回復に要する期間である。
言い訳ではないが、今年研修医を終えて医者になった友人からは、医者はまず3ヶ月と書くと聞いた。
はっきりとどれくらいで治るかについては個人差があるし、専門医でもわからないからである。
頭では理解しているが、やはりこの3ヶ月という期間でで回復しきらなかったという自分に対してはふがいない気持ちでもある。

少し冷静に考えることができるようになってきたため、できる限り、客観的に振り返ってみたいと思う。


経緯について

9ヶ月前、11年過ごした東京から離れ、新しい場所へとやって来た。
地元へいつか帰ってくることは、かねてから希望していたことでもある。
このタイミングで転職し、新たなチャレンジの開始であった。
職種は同じであるものの、業界は全く異なる、かなりゼロに近いスタートであった。

6ヶ月間、仕事に関してまずは慣れることが先決であると考えてきたし、そこに注力して自分なりに精一杯頑張ってきたつもりでもあったし、それなりの成果も出つつあったのではないかと思っている。
しかし、周りの期待に応えようとし、頑張りすぎたのもあってか、身体に異常が出た。

具体的には、明け方(夜中の3時頃)目が覚め、眠れない。
全身から発汗。息切れ。
思考がまとまらない。集中力の欠如。
何も達成できる気がしない。自信の喪失。

それでも、会社に行こうとしていたが、奥さんから病院に行くことを諭され、診断結果はうつ状態、進行中。
病気の自覚ができてからは、あっという間だった。
薬を処方され(パキシル最低量)、飲んだ翌日から沈み込みは激しく、ほぼ何もできない状態に。
早速会社を休み始める。

半月〜一ヶ月ほど、昼間も苦しくて起きられないような状態が続いていた。
診療所に「ツレがうつになりまして」というマンガが置いてあったのだが、そのあとがきに「闇の中」にいるような感覚であったようなことが書いてあったが、まさに言い得て妙であると思う。
このマンガはNHKでドラマ化されることが決まっている。2009.5.29, 6.5, 6.12 全三回
いかにあがいてもマイナス思考しか頭からは生み出されない。
理論的にプラス思考が生み出す効果をわかっていたとしてもどうにもならない。
言葉では何も解決できない状況である。

例えば、明けない夜はない、という言葉、何度見たり聞いたりしたことか。
しかし、そのときの自分にとっては、まったく現実的に解釈することはできなかった。
前向きにはものごとを考えられない状態なのである。

現在は、薬は処方されているものの(パキシル10mg, トレドミン)、日常生活には支障をきたさない程度に回復し、これからどのように復職していくか、一番キモとなる所と戦っていくべきステージであると考えている。
しかし、焦らず、引き続き子育てのサポートをしながら、気力を少しずつ蓄えていくことも重要であると感じる。


メンタルコントロールについて

何となく今回気づいたのは次のようなことである。

当たり前だが、ストレッシーには個人差がある。
メンタルが強い、弱いとよく言うが、これはざっくりまとめて大局的に考えるべきではない。
ある特定の分野に関してはメンタルが強いが、特定の分野に関してはメンタルが弱いことがある。
また、人生の時期や、周りの環境によってもメンタルは強いこともあれば、弱くなることもある。

自分はずっとメンタルが強いと考えて生きてきた。
しかし、見た目が強い人間であっても、いつも強くあることができるとは限らない。
そんなときには、ストレッサーはいつもの二倍、三倍にも感じることだろう。
つまり、自分のストレッシーが1/2、1/3となっているのだ。
このストレッシーをどのように強化していくか、これは自らのリフレッシュ方法も含めてしっかり考えていく必要がある。そうすることですり減ったストレッシーをある程度回復させることができるはずである。

ストレッサーにも個人差がある。
何を持ってしてストレスと感じるかは人によるのである。
自分に取っての大きな影響を持つストレッサーが何であるか、ということはしっかり認識しておくべきであろう。
自分は大丈夫だろう、という楽観視と、多少のことはへこたれないぐらいは強いという無根拠な頑張り、頑固さは結局破綻をきたしてから過ちに気づくことになりかねない。


病気を経験し、変化したこと

まだ寛解したわけではないが、ずいぶんと気持ちも考え方も変わってきた気がしている。
もっとわがままにならねばならないと考えることもあれば、ずいぶん優しくなったと考えることもある。
少なくとも病気になる前の自分と全く同じに戻るとは思わないし、それでよいと感じている。

そういえば、うつ病を患ったことのある人間には、変化があるといった文言をよく目にする。
これは、うつ病に限ったことではないと思う。人間にはもっと様々な大きな病気があるが似ているように感じる。
うつ病は直接的に死に直面する病気ではないが、自ら命を絶つ人も少なくない病気ではある。
これまで全く大きな病気もなく、健常者として生きてきた自分に取っては、今回の件は大きな経験である。
つまり、自分はこれまで一時的健常者であったというだけのことであり、病気に対する備えについてはもっと真剣に考えるべきであると感じるようになった。それとともに、うつ病以外も含め、病者、弱者に対する考え方について、これまでの自分が如何に”わかっているふう”な立場を取ってきたかということも考えさせられた。

メンタルはただ自分だけが強くあればよいという訳ではなく、誰もが弱くなりえるメンタル面を如何に環境の一部としてサポートしていける人間になれるか、それは今後の自分の課題であると感じている。

逃げ出した壁は、必ず逃げ出した先にも現れる。
30才という節目に、この壁にぶち当たったこと、今では少し良かったとさえ考えることができるようになってきた。
まだ乗り越えられたわけではないが、今はそんな風に感じている。

と、ここまで書いてきて、ブログ療法なるものを書いたこんな本を見つけたので、早速アマゾンで買うことにします(笑)
うつ病がブログを始めるきっかけとなったわけではないですが、病気についてなんらか発信することの必要性は感じていました。

   

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